はじめに
EV(電気自動車)の普及が進む中、施設に設置される充電ステーションの運用にも「省力化」「不正防止」「遠隔管理」のニーズが高まっています。
「SwitchReach Air」は、インターネットからコントロールできるリレー装置であり、Web予約・決済システムと連携して、EV充電用コンセントの通電管理を柔軟かつ確実に行うことが可能です。
無人運営や時間貸し充電、シェア充電サービスに最適なソリューションです。
EV充電施設でよくある課題
- 無断で充電器を使用されてしまう(不正通電)
- スタッフによる手動のON/OFF操作に手間がかかる
- 利用者ごとの使用ログを残すのが難しい
- 通電中かどうかが遠隔から分からない
- 複数のポートを個別に管理するのが煩雑
- 時間超過や充電終了後も占有され続けると、回転率が落ちる
- 複数拠点の履歴管理がバラバラで、データの集計が困難
「SwitchReach Air」でできること
■ 課金完了後のみ通電を許可
- Webやアプリからの予約・決済システムと連携
- 決済が完了したタイミングで対象のリレー接点のみ通電を許可
- 未決済ユーザーによる不正利用を完全に防止
■ 利用時間に応じたタイマー制御
- 30分・60分・90分など、利用プランに応じて通電時間を自動で設定
- 利用終了後は自動でリレーOFFし、過剰な電力使用を防止
- タイマー制御の状態はWebダッシュボードでリアルタイムに可視化
- 利用時間を過ぎての無断占有には、延長料金を課すことで対応可能
■ インターネットからの制御で、リアルタイム監視・操作
- 管理者はWeb管理画面から任意のリレーを即時制御することも可能
- 異常時(漏電ブレーカー遮断など)に手動OFFする操作にも対応
- MQTTによる軽量通信で、低遅延・高安定の遠隔制御を実現
■ 拡張性と多拠点管理
- 多数のSwitchReach Airを一括管理することができるため、複数ポートのEV充電ステーションや複数拠点でも一元管理可能
- もちろん拠点・ポート別の使用履歴やログをクラウドに記録し、閲覧することも可能
また、別途オプションの電流・電圧測定デバイスを併用することで、
- 実際の消費電力量(Wh)の記録
- 有効な充電時間(通電時間ではなく実通電)
- 充電開始・終了の自動ログ取得 など、より精密なエネルギー管理や課金の根拠データの取得が可能になります。
導入効果とメリット
- ユーザーメリットの最大化:WEB上で予約・決済することにより、充電ポートが満車で充電できない不安を解消することができ、顧客満足向上に大きく貢献
- 不正充電防止:決済完了ユーザーのみ通電可能な仕組みで、無断使用をシャットアウト
- 人手をかけずに管理:無人化された運営体制で、夜間・休日対応も問題なし
- コスト削減:電気代の過剰請求や誤操作による通電ロスを削減
- 利用実績の見える化:Webから履歴を参照・集計し、運用レポートとして活用可能
まとめ
SwitchReach Airは、EV充電ステーションを「省人化・見える化・セキュア化」するための最適なインフラです。
商業施設、オフィスビル、マンション、コインパーキング、観光地の駐車場など、多様な設置環境に柔軟に対応できるリレー制御ソリューションとして活用されています。
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